車の非常食にカロリーメイトは使える?保存の注意点
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渋滞や通行止めで、なかなか車が動かない。そんなときのために、食べ物を少し置いておきたいと考えたことはありませんか。
カロリーメイトなら場所を取らず、お湯も食器もいりません。非常食として思い浮かべやすい食品ですが、車に置いておくとなると、気をつけたいのが暑さです。
非常時の栄養補給には使えても、夏の車内へ置きっぱなしにする備蓄には向きません。ロングライフの「3年保存」も、高温の車で3年間保存できるという意味ではありません。
この記事では、車へ持っていく場合の扱い方と、常備する非常食の選び方をまとめました。すでに車に入れている方は、期限だけでなく、これまでの保管場所も一緒に振り返ってみてください。
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✅この記事を読むことで分かること
- 夏の車内に置きっぱなしにできない理由
- 通常品とロングライフの違い
- 高温放置・期限切れ・開封後の扱い方
- 食品の量と飲料水、車載用商品を選ぶポイント
車の非常食にカロリーメイトは使える?
まず押さえておきたいのは、家庭の棚と駐車中の車内では、保存環境が大きく違うことです。
夏の車内に置きっぱなしは避ける
ブロックタイプは、大塚製薬の公式通販で高温を避けるよう案内されています。「常温保存」と聞くと車でもよさそうに思えますが、日なたに停めた車は、室内とは比べものにならないほど暑くなります。
JAFが2012年8月に行った試験では、気温35℃の晴天時に車を駐車し、正午から4時間の温度変化を測っています。
| 車の条件 | 車内の最高温度 | ダッシュボードの最高温度 |
|---|---|---|
| 対策なし・黒い車 | 57℃ | 79℃ |
| 対策なし・白い車 | 52℃ | 74℃ |
| サンシェードあり | 50℃ | 52℃ |
| 窓を3cm開けた車 | 45℃ | 75℃ |
サンシェードを使った車でも、車内の最高温度は50℃でした。日差しを遮るだけでは、食品に適した環境を保てないことが分かります。
これは特定の条件での試験結果で、車内温度の上限を示すものではありません。車種や天候、駐車場所によっても変わります。
出典:JAF「真夏の車内温度」
カロリーメイトを持って出かけるなら、降りるときに手に取るバッグへ入れておくと、車に残すのを防ぎやすくなります。移動先でも、日なたや暑い場所に置かないようにしてください。
私は、カロリーメイトは「外出する日に持つ携帯食」、車へ残すものは「車載用の備蓄」と考えると、選びやすいと思います。
高温で放置したものは食べられる?
暑い車に忘れていたけれど、賞味期限はまだ先。捨てるのはもったいなくて、迷う場面です。
ただ、高温の車内に置いたものについて、何℃で何時間までなら食べられるという公式の基準は確認できません。一晩だけ、未開封だから、といった条件だけでは判断できません。
賞味期限は、未開封で、表示どおりに保存した場合の品質を示す期限です。高温を避ける条件を守れていなければ、その日付だけを頼りにはできません。
包装の破れ、変色、普段と違うにおいがあるものは食べないでください。また、異常が見当たらなくても、安全を確認できたことにはなりません。
後から冷やしても、適切に保存していた状態には戻りません。少し食べて確かめることも避けましょう。
判断に迷ったら、大塚製薬のお客様相談窓口へ、商品名、賞味期限、車に置いた期間や駐車場所を伝えて相談してください。温度や期間が分からない場合は、そのまま伝えましょう。保管状況の分からないものを、無理に食べる必要はありません。
通常品とロングライフの違い
ロングライフは、災害時などの備蓄向けに作られた3年保存の商品です。通常品との主な違いを表にまとめました。
| 項目 | 通常のブロックタイプ | ロングライフ |
|---|---|---|
| 主な用途 | 日常の栄養補給、携帯食 | 災害時などの備蓄 |
| 賞味期限 | 購入する商品の表示で確認 | 公式では3年保存と案内 |
| 内容量 | 4本入りなど、商品による | 2本・40g |
| 味 | 複数の味 | 公式掲載はチョコレート味 |
| 販売 | 一般の小売店など | 公式では店頭販売なしと案内 |
| 車内の高温への対応 | 車載用の耐熱保証は確認できない | 車載用の耐熱保証は確認できない |
※購入時は、現行商品の表示と取り扱いを確認してください。
気をつけたいのは、保存できる期間が長くても、高温に対応しているとは限らないこと。ロングライフも、車載用の耐熱保証は確認できません。
また、3年保存は、購入日から必ず丸3年残っているという意味ではありません。まとめ買いの前に、発送時点で残っている賞味期限を見ておくと、交換時期の見通しが立ちます。
ロングライフは防災用品を扱う通販などで探せます。販売店が「車の非常食」として紹介していても、保存方法はメーカーの案内を優先しましょう。
なお、缶入りのカロリーメイトは飲料です。固形の保存食と取り違えないよう、食品の形状や内容量まで確認してください。確認した公式ラインアップには、5年保存できる固形の「カロリーメイト保存缶」はありませんでした。
賞味期限切れと開封後の注意点
賞味期限を過ぎた瞬間に、必ず食べられなくなるわけではありません。ただし、未開封で保存方法を守っていたことが前提です。「期限後何か月まで大丈夫」という共通の猶予もありません。
車で保管していたものは、期限の前に保存履歴を振り返ってください。いつ入れたか分からず、暑い時期を越していたなら、期限が残っていることだけでは判断できません。高温放置した場合は、前の章で紹介したようにメーカーへ相談しましょう。
内袋を開けたものは、箱の賞味期限にかかわらず早めに食べます。外箱だけを開けた場合と、食品の密封包装を開けた場合は区別してください。
途中まで食べ、袋の口を折って車に戻す使い方は避けましょう。家族で分けるなら、一度に食べきりやすい包装を選ぶと扱いやすくなります。
家庭の適切な場所で保存できる分は、期限が近づいたら普段の食事の補助に使い、買い足す「ローリングストック」もできます。味や食感を知っておけるのも利点です。高温放置したものを日常用に回す方法ではありません。
ゼリーやリキッドも車に常備できる?
ブロックだと口が乾きそうだから、ゼリーやリキッドにしたい。食べやすさで選ぶことはできますが、これらも高温の車内への常備には注意が必要です。
公式通販では、高温・凍結・直射日光を避ける保存方法が案内されています。夏の暑さに加え、寒い地域や冬の遠出では凍結にも気をつけてください。
同じカロリーメイトでも、タイプごとに表示を見て選びましょう。賞味期限も、購入する現行商品で確認します。
また、ゼリーや飲料に含まれる水分だけで、飲料水の備えを済ませることはできません。水は別に必要です。子どもや高齢の家族の分は、形状だけで決めず、普段から無理なく食べられるかも確かめておきましょう。
車の非常食にカロリーメイトを備える注意点
ここからは、保管に使う入れ物や必要な量を見ていきます。車に常備したいのか、その日のお出かけに持っていきたいのか、使う場面を思い浮かべてみてください。
保冷バッグやトランクで保存できる?
保冷バッグやクーラーボックスは、周囲の熱が中へ伝わるのを遅くします。ただ、冷却機能がなければ、低い温度をずっと保つことはできません。
保冷剤を入れた場合も、外気温、容器の性能、中身の量、開け閉めによって保冷時間が変わります。その日の持ち運びに使う工夫としては考えられますが、何日も車に残すための対策にはできません。
トランクやグローブボックス、座席の下も、食品を安全に保存できると一律にはいえません。直射日光が当たらなくても、周囲の温度は上がります。
断熱容器を含めて試験された車載用製品と、手持ちのバッグに食品を入れたものでは条件が違います。収納場所や入れ物だけで安心せず、商品が求める温度を保てるかで考えましょう。
必要な個数と飲料水の考え方
カロリーメイトを何箱用意するかは、乗る人数や、食事を買えない時間によって変わります。車へ積む箱数について、一律の公式基準は確認できません。
まずは「一人で通勤する日の帰宅遅れ」なのか、「家族で遠出した際の通行止め」なのか、備えたい場面を決めると量を考えやすくなります。
- 何人分を用意するか
- どのくらい食事を買えない時間を想定するか
- ほかに食べ物を用意するか
- 子どもや高齢の家族も食べられるか
- 飲料水は足りているか
ロングライフは1箱200kcalです。3箱で600kcal、5箱で1,000kcalになりますが、これは量を考えるための計算例です。「3箱あれば十分」「1箱で1食分」という目安ではありません。必要なエネルギー量は、年齢や体格、活動量などで異なります。
農林水産省は、家庭の備蓄として最低3日分から1週間分の食品を人数分用意することを案内しています。水は飲用・調理用を合わせ、1人1日おおよそ3Lが一般的な目安です。これは家庭向けの目安なので、全量をそのまま車へ積むという意味ではありません。
車の備えは想定する人数と待機時間に合わせ、家庭にも別に備蓄を用意しましょう。水を車へ残す場合も、長期保存水という名前だけで選ばず、車載用途や保存温度を確認してください。
家庭で用意する量については、非常食はなぜ3日分必要なのかと備蓄量の考え方でも紹介しています。
カロリーメイトだけでは足りない理由
大塚製薬は、カロリーメイトだけで1日の栄養を摂ることを勧めていません。食事を補う食品として考えましょう。
5大栄養素が含まれていても、それだけで自分に必要な量をすべて摂れるとは限りません。家庭の備蓄では、主食やおかずなども組み合わせ、長期間一つの食品に頼らずに済むよう準備したいところです。
家族の分を選ぶときは、アレルギー表示も忘れずに。ロングライフの公式掲載では、小麦・卵・乳成分・アーモンド・大豆が示されています。通常品は味によって原材料が異なるため、購入する商品の表示を確認してください。
乳幼児用の食品が必要な場合や、かむ力・飲み込む力に配慮が必要な場合は、その人に合うものを別に用意します。食事制限がある方は、主治医や管理栄養士などに相談して選びましょう。
私は、買った段階で家族が食べられるものかを確認しておきたいです。期限が長くても、必要なときに本人が食べられなければ困ってしまいます。
出典:大塚製薬「カロリーメイトだけで1日の栄養を摂れますか?」
車載対応の非常食を選ぶ基準
車に常備する食品は、メーカーが車載用途と対応温度を示しているかを最初に見てください。保存年数だけでは、車に置けるかどうかは分かりません。
| 確認項目 | 見ておく内容 |
|---|---|
| 用途 | メーカーが車内備蓄を想定しているか |
| 対応温度 | 高温・低温の対応範囲が示されているか |
| 保存期間 | どの保存条件で成立する期間なのか |
| 置き場所 | 直射日光を避けるなどの条件を守れるか |
| 食べ方 | 加熱や水戻し、開封道具が必要か |
| 食べる人 | アレルギーや年齢、健康状態に合うか |
| 包装 | 荷物の圧迫や振動で破損していないか |
| 飲料水 | 食品とは別に確保できているか |
車載を想定した製品には、キングジムの非常用車載セットシリーズなどがあります。公式では耐温度域を−20℃〜80℃と表示し、水や食料を含むセットについて、車内環境を想定した品質確認を案内しています。
この製品も直射日光を避ける必要があります。また、この温度範囲は、カロリーメイトや別に購入した食品へ当てはめられるものではありません。選ぶ型番の仕様と説明書を確認しましょう。
乾パン、ビスケット、ようかん、シリアルバーなども、食品の種類だけで車載向きとは判断できません。アルファ米なら水戻しに使う水、缶詰なら缶切りの要否など、食べるために必要なものも併せて確認します。
購入後は、運転を妨げず、必要なときに取り出せる場所へ、説明書に従って置きましょう。期限をスマートフォンに記録し、車の点検などに合わせて包装の破れやつぶれも見る習慣にすると、入れっぱなしを防げます。使った分の補充も忘れずに。
車の非常食にカロリーメイトを選ぶなら
カロリーメイトを持っていくなら、表示された保存方法を守り、降車するときには一緒に持ち出す。車へ常備したいなら、車載用途や対応温度が示された商品を選ぶ。この二つを、準備の出発点にしてみてください。
飲料水を別に用意し、家族が食べられるか、必要な量があるかも確認しておきましょう。
すでに車に食品が入っているなら、まずは一度取り出してみるのがおすすめです。いつ入れたものか、暑い時期を越していないか、期限はいつまでか。今あるものを確認すると、買い足すべきものも見えてきます。
※商品の仕様や取り扱いは変わる場合があります。購入時はメーカーの最新表示を確認してください。





