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子どもが作文や絵日記で、わたしわ、きょうわと書いているのを見て、はとわの使い分けをどう教えたらいいのか悩んでいませんか?読む音は同じなのに書く文字が違うので、小学一年生の子どもに説明するのは意外と難しいですよね。
はとわの違いは、難しい文法用語を覚えさせなくても、単語の中のわと、言葉にくっつく助詞のはを分けて考えると理解しやすくなります。くっつき言葉という呼び方や、カード、色分け、例文、練習問題を使うのもおすすめですよ。
この記事では、未就学児や小学一年生にも伝わる簡単な教え方から、こんにちはとこんにちわの違い、何度教えても間違えるときの対応、は・を・への覚え方まで分かりやすくまとめます。
家庭学習で使える声かけや練習方法も紹介するので、あなたのお子さんに合う方法を見つけるヒントにしてくださいね。
✅この記事を読むことで分かること
- はとわを見分ける基本ルール
- 子どもに伝わる簡単な説明方法
- 例文やカードを使った練習方法
- 間違いが続くときの対応方法
はとわの使い分けの基本と教え方
はとわの使い分けを教えるときは、最初から助詞や係助詞などの文法用語を詳しく説明する必要はありません。まずは、一つの言葉を作っているわなのか、別の言葉にくっついて働くはなのかを見分けられるようにすることが大切です。
ここからは、子どもにも伝わりやすい説明のしかたを、具体的な言葉や例文と一緒に見ていきましょう。
はとわの違いを簡単に説明する方法
子どもに最初に伝えたいのは、次の二つです。
- 一つの言葉の中で「わ」と聞こえるときは「わ」と書く
- 言葉の後ろにくっつく「わ」は「は」と書くことがある
たとえば、わに、わたし、にわ、でんわのわは、その言葉を作っている文字です。でんわのわを取ってしまうと、でんになり、元の言葉ではなくなってしまいますよね。このような場合は、聞こえた音のとおりにわと書きます。
一方、わたしは一年生ですのはは、わたしという言葉の後ろにくっついています。わたしという一つの言葉を作っている文字ではありません。
子どもには、次のように声をかけると分かりやすいかなと思います。
名前や言葉の中にいる「わ」は、そのまま「わ」と書くよ。言葉の後ろにくっついて、何についてお話しするかを知らせるときは、「は」と書いて「わ」と読むよ。
大人にとっては当たり前に感じますが、子どもからすると、わと聞こえるのに、なぜはと書くの?となるのは自然なことです。
音の聞き取りを間違えているわけではなく、書き方に特別な決まりがあると伝えてあげてくださいね。
単語の中のわを見分けるコツ
わと書くか迷ったときは、その音が一つの単語に含まれているかを確認します。
単語の中にわが入っている例には、次のようなものがあります。
- わたし
- わに
- わかめ
- にわ
- かわ
- でんわ
- なわとび
- へいわ
- せわ
- ふわふわ
これらは、わをはに変えると正しい言葉ではなくなります。でんは、には、かはとは書きませんよね。
ただし、文の中では単語の直後に助詞のはが続く場合があります。
- でんわは、つくえの上にあります
- にわは、花でいっぱいです
- かわは、山から流れています
- わには、大きな口があります
このような文には、単語の中のわと、言葉にくっつくはが両方登場します。
でんわ|は|つくえの上にあります
でんわのわは単語の一部、次のはは、でんわについて説明するためにくっついている文字です。
文の途中にあるからは、言葉の後ろにあるからは、と場所だけで覚えさせるのはおすすめできません。文の途中にも、にわやでんわのような単語のわはたくさん登場するからです。
その文字を取り除いたときに元の言葉が壊れてしまうかを一緒に考えると、見分けやすくなりますよ。
助詞のはをくっつき言葉で教える
言葉の後ろに付いて働くはは、文法では助詞と呼ばれます。ただ、未就学児や小学一年生に、助詞は話題を提示する係助詞ですと説明しても、ちょっと難しいですよね。
そこで家庭学習では、助詞をくっつき言葉と呼んで教える方法があります。
たとえば、ねこはかわいいですという文を、次の三つに分けます。
| 前の言葉 | くっつき言葉 | 説明する言葉 |
|---|---|---|
| ねこ | は | かわいいです |
| ぞう | は | 大きいです |
| りんご | は | 赤いです |
はの前にあるねこについて、その後ろでかわいいですと説明しています。
子どもには、ねこは、どうなの?と質問してみてください。かわいいと答えられれば、ねこの後ろにあるはは、ねこについて説明するためのくっつき言葉だと確認できます。
ほかにも、次のように問いかけられます。
- ぞうは、どうなの?
- りんごは、何色なの?
- お父さんは、何をしているの?
- きょうは、どんな天気なの?
また、ねこはの部分を、ねこについて言うとに置き換える方法もあります。
ねこはかわいいです
ねこについて言うと、かわいいです
ただし、について言うとという表現が難しい子もいます。その場合は無理に置き換えず、前の言葉について、後ろでお話ししているかを一緒に確認すれば十分ですよ。
小学一年生が間違えやすい理由
小学一年生が、わたしわ、きょうわと書くのは、決して珍しいことではありません。
ひらがなを覚えたばかりの子どもは、耳で聞こえた音をそのまま文字にしようとします。わたしわと聞こえるなら、わと書くほうが自然に感じるんですね。
助詞のはは、発音するとわなのに、書くときははになるため、音と文字が一致しません。同じようにつまずきやすいものに、次の助詞があります。
- をと書いて、おと読む
- へと書いて、えと読む
さらに、小学一年生が読む文章は、漢字が少なく、ひらがなが続くことも多いです。
わたしはははとはなをみた
わたし は 母 と 花 を 見た
空白や漢字が入ると分かりやすいのですが、ひらがなだけでは、どこまでが一つの言葉なのか判断しにくくなります。
つまり、はとわの間違いには、次のような理由が考えられます。
- 聞こえた音のとおりに書いている
- 言葉の区切りが分かっていない
- 助詞の役割をまだ理解していない
- 読むことはできても書き方が定着していない
間違えるたびに、前にも教えたでしょうと叱ってしまうと、作文そのものが嫌になってしまうかもしれません。
間違いを責めるのではなく、読むとわだけど、言葉にくっついているから、書くときははだねと短く確認しましょう。
一度で完璧に覚えることを目指さず、作文の中で少しずつ使えるようになれば大丈夫ですよ。
こんにちはとこんにちわの違い
正式な表記は、こんにちはです。
こんにちはは、もともと今日はよいお天気ですね、今日はお元気ですかなど、今日について話す文章の一部だったとされています。
今日という言葉の後ろに、助詞のはが付いているため、はと書いてわと読みます。後ろの文章が省略され、あいさつとして定着した現在も、表記はこんにちはです。
こんばんはも同じ考え方です。今晩は冷えますね、今晩はきれいな月ですねなどの文章が元になっているため、こんばんわではなく、こんばんはと書きます。
| 読み方 | 正式な書き方 | 考え方 |
|---|---|---|
| こんにちわ | こんにちは | 今日+助詞のは |
| こんばんわ | こんばんは | 今晩+助詞のは |
SNSや親しい相手へのメッセージでは、あえてこんにちわと書く人もいます。くだけた雰囲気を出す表現として使われることはありますが、学校の作文、テスト、手紙、案内文などではこんにちはが適切です。
子どもには、あいさつを正しく書くときは、こんにちは、こんばんはと覚えさせてOKかなと思います。
なお、きれいだわ、私も行くわなど、文の終わりに付くわは、助詞のはとは別の使い方なので、わと書きます。低学年の最初の段階では同時に教えると混乱することもあるため、まずはわたしは一年生ですのような基本文を優先しましょう。
はとわの使い分けを定着させる教え方
はとわのルールを理解しても、すぐに作文で正しく使えるとは限りません。二択問題なら分かるのに、自分で文章を書くとわたしわに戻ってしまう子もいます。うんうん、よくあることです。
ここからは、選ぶ、見つける、書く、作文で使うという順番で、少しずつ定着させる方法を紹介します。
カードや色分けを使った覚え方
耳で説明するだけでは分かりにくい子には、文をカードに分けて見せる方法がおすすめです。
紙を小さく切り、次の三種類のカードを作ります。
人や物のカード
- わたし
- ねこ
- 犬
- ぞう
- りんご
くっつき言葉のカード
- は
説明する言葉のカード
- 元気です
- かわいいです
- 大きいです
- 赤いです
- おいしいです
カードを、りんご|は|赤いですのように並べます。はのカードだけ少し離したり、枠を付けたりすると、りんごという単語の一部ではないことが目で分かります。
最初は助詞のカードだけ色を変えてもいいですね。
わたし|は|一年生です
わに|は|大きな口があります
でんわ|は|つくえの上です
わにやでんわのわと、後ろに付くはを同時に見せると、二つの違いを比較できます。
ただし、いつまでも色だけを手掛かりにすると、普通の文章で判断しにくくなる場合があります。色付きで分かるようになったら、次は同じ色で書かれた文章に移りましょう。
ほかにも、音読をしながら、はと書いてわと読む場所を丸で囲む練習も使えます。
- 文章を声に出して読む
- わと聞こえた場所を探す
- 書かれている文字がはか、わかを確認する
- 単語の一部か、くっつき言葉かを考える
見る、読む、指で触る、声に出すなど、いくつかの感覚を使うと、理解につながりやすい子もいますよ。
選択問題から作文へ進む練習法
最初から作文で正しく使うことを求めると、子どもには難しい場合があります。簡単な問題から一段ずつ進めるのがコツです。
二つの文字から選ぶ
- わたし(は・わ)一年生です
- きょう(は・わ)暑いです
- でん(は・わ)が鳴りました
- に(は・わ)に花があります
答えは順番に、は、は、わ、わです。
正解したら、すごいねだけで終わらず、どうしてそう思ったの?と聞いてみましょう。言葉にくっついているから、でんわは一つの言葉だからと説明できれば、考え方も理解できています。
間違いを見つけて直す
- ぼくわ一年生です
- きょうわ雨です
- でんはをかけます
- わにわ口が大きいです
正しく直すと、ぼくは一年生です、きょうは雨です、でんわをかけます、わには口が大きいですとなります。
空欄に自分で書く
- わたし( )本を読みます
- ぞう( )鼻が長いです
- に( )に花があります
- でん( )( )机の上です
二択ではなく、自分で文字を思い出して書く段階です。最後の問題は、でんわは机の上ですとなり、わとはを続けて書きます。
自分のことを一文にする
- わたしは七歳です
- きょうは公園に行きました
- ぼくは電車が好きです
- この本はおもしろいです
子ども自身の年齢、好きなもの、今日の出来事を使うと、文の意味を理解しながら練習できます。
一度に長く練習するより、当日、翌日、数日後、一週間後と間を空けながら、短い問題を繰り返す方法がおすすめです。
できなかった問題を大量にやり直すより、毎回三問程度から始めたほうが、負担を感じにくいかもしれません。
はとわを学べる例文と練習問題
ここでは、家庭学習ですぐに使える例文を難易度別に紹介します。
初めて練習するときの例文
- わたしは一年生です
- ねこはかわいいです
- 犬は走ります
- 花はきれいです
- 空は青いです
- 雪は白いです
- きょうは晴れです
- これは本です
- 母は料理をします
最初は、人や物の名前の後ろにはが付き、その後ろに短い説明が続く文を選びます。
わとはが両方入る例文
- わたしは、にわで遊びます
- わには、大きな口があります
- でんわは、机の上にあります
- かわは、山から流れています
- わたしは、なわとびをします
- にわとりは、にわを歩きます
- へいわは、大切です
単語のわには丸、助詞のはには四角を付けるなど、別の記号で囲んでも分かりやすいですよ。
はかわを選ぶ練習問題
| 問題 | 答え | 理由 |
|---|---|---|
| わたし(は・わ)七歳です | は | わたしにくっつく助詞 |
| に(は・わ)に花があります | わ | にわという単語の一部 |
| きょう(は・わ)日曜日です | は | きょうについて説明する助詞 |
| でん(は・わ)が鳴りました | わ | でんわという単語の一部 |
| 犬(は・わ)元気です | は | 犬について説明する助詞 |
| (は・わ)にが泳いでいます | わ | わにという単語の一部 |
| か(は・わ)で遊びました | わ | かわという単語の一部 |
| りんご(は・わ)赤いです | は | りんごについて説明する助詞 |
答え合わせをするときは、正解だけを伝えるのではなく、一つの言葉の中かな?それとも言葉にくっついているかな?と確認してみてください。
何度教えても間違えるときの対応
何度説明しても間違えると、ちゃんと聞いていないのかな、どうして覚えられないのかなと心配になりますよね。
そんなときは、子どもがどの段階でつまずいているかを分けて確認します。
- はとわの文字を見分けられるか
- でんわやにわを一つの単語として理解しているか
- 口頭で正しい文を作れるか
- 二択問題なら正解できるか
- 空欄に自分で書けるか
- 作文の中で使えるか
- 書いた後に自分で見直せるか
文字の形自体が曖昧なら、なぞり書きや文字探しから始めます。でんわを、でんとは別のわに分けて考えている場合は、単語カードを使って、どこまでが一つの言葉か確認しましょう。
口頭で、わたしは一年生ですと言えない場合は、文字の選び方より先に、文の組み立て方や助詞の使い方で迷っている可能性もあります。
二択問題では正解できるのに作文で間違えるなら、ルールは理解していても、まだ自然に使える段階まで定着していないのかもしれません。
作文を書いた後に、次の順番で見直す習慣を付けましょう。
- わと聞こえる場所を探す
- 一つの言葉の中にあるか確認する
- 言葉の後ろにくっついていたら、はになっているか確認する
最初から間違えずに書く力だけでなく、自分で見つけて直す力も大切です。
はをへも一緒に学ぶ際の注意点
はとわを学ぶ時期には、をとお、へとえの使い分けにもつまずきやすくなります。
| 聞こえる音 | 助詞として書く文字 | 例文 |
|---|---|---|
| わ | は | 私は歩きます |
| お | を | 本を読みます |
| え | へ | 学校へ行きます |
単語の中にある音は、基本的に聞こえたとおりに書きます。
- わにのわ
- おにぎりのお
- えんぴつのえ
一方、文の中で特別な役割を持つ助詞は、は、を、へと書きます。
- はは、何について話すかを知らせる
- をは、動作の対象を示す
- へは、進む方向を示す
三つとも、発音と書き方が違う助詞という共通点があります。そのため、まとめて比べると理解しやすい子もいます。
ただし、一度に三つのルールを出すと混乱する子もいるので、その場合は、まずはとわを練習し、次にをとお、最後にへとえへ進みましょう。
子どもの理解の速さに合わせて、一つずつ教える方法と、三つを比べて教える方法を使い分けてくださいね。
はとわの使い分けの教え方はスマイルゼミも活用
家庭で何度説明しても定着しないときは、親子だけで頑張りすぎず、子ども向けの教材を取り入れるのも一つの方法です。
小学一年生向けのスマイルゼミでは、国語学習の中で、は・を・への使い分けを扱っています。聞く、読む、触る、声に出すなど、タブレットを使って体感しながら基本的な助詞を学べる内容が用意されています。
紙の説明だけではイメージしにくい子や、同じ形式のプリントに飽きやすい子にとっては、音声や操作を交えた学習が取り組むきっかけになるかもしれません。
また、保護者がその都度問題を選び、採点し、間違いを説明する負担を減らしたい家庭にも検討しやすいかなと思います。
スマイルゼミが向いている可能性がある家庭
- 紙のドリルだけでは集中が続きにくい
- 音声を聞きながら国語を学ばせたい
- 助詞だけでなく小学一年生の学習を幅広く進めたい
- 家庭学習を始めるきっかけを作りたい
- 教材選びや丸付けの負担を減らしたい
ただし、タブレット教材の合う、合わないは、子どもの性格や家庭の学習方針によって変わります。すぐに入会を決めるのではなく、まずは教材の内容や受講方法を確認しておくと安心です。
スマイルゼミでは、小学生コースの概要や会費などを確認できる無料の案内資料が用意されています。学年に合う講座の内容を知りたい場合は、スマイルゼミの無料資料請求から確認できます。
はとわの使い分けを教えるときに一番大切なのは、わと書いた子どもを責めることではありません。子どもは聞こえた音を素直に文字にしているだけなんですね。
単語の中ならわ、言葉にくっついて働くときははと書くという基本から、カード、色分け、二択問題、間違い探し、作文の順に練習してみてください。
家庭での短い声かけと、子どもに合った教材を上手に組み合わせながら、少しずつ正しい使い方を身につけていきましょう。






